カリキュラムには、コース、プレゼンテーション、会議を含めることができます。 カリキュラムには前提条件を定義できるほか、ユーザーが特定のカリキュラムアイテムのテストを受けてそのアイテムを免除されるようにプログラムを設計できます。
ユーザーがカリキュラムのアイテムを修了すると、進捗を追跡し、レポートを作成することにより、カリキュラムが学習目的に合致していることを確認できるようにします。
カリキュラムに用意されている機能によって次のことが実行できます。
コースやプレゼンテーションなど、アイテムを学習パスに従った論理的グループに整理する
アイテムの前提条件やテストを定義し、登録者が対応するテストアイテムに合格すると該当するカリキュラムアイテムを省略できるようにする
修了条件、つまり、カリキュラムの修了に必要なアイテムを指定する
カリキュラムに関する通知やアラームをユーザーに電子メールで送信する
カリキュラム統計のレポートを生成する
トレーニングダッシュボードを使用して、レポートのデータを視覚的に表示する
カリキュラム情報の入力やカリキュラムのコースの選択など、カリキュラム作成の主要な手順は、ウィザードガイドに従って実行します。 カリキュラムを作成した後に、登録者の追加やアラームの送信などの作業を実行できます。
カリキュラムを作成する際のワークフローは、次のようになります。
トレーニングライブラリでカリキュラムのパブリッシュ先となるフォルダーを作成するか、または場所を参照することができます(フォルダーへのアクセス権が必要です)。 場所を指定したら、「新規カリキュラム」をクリックして新規カリキュラムウィザードを開き、選択した場所にカリキュラムを作成します。
注意:ライセンスと権限によっては、Adobe Connect Central の最上段に表示されるタブが一部表示されない場合があります。
注意:カリキュラムをユーザートレーニングフォルダーに保存する場合は、Adobe Connect Central のホームページで「新規カリキュラム」リンクをクリックし、手順に従ってカリキュラム情報を入力することによって、この手順を省略できます。

A. 場所の指定 B. 別のフォルダーの作成、または新規カリキュラムの追加
新規カリキュラムウィザードの最初のページでは、概要、開始日、終了日など、カリキュラムの詳細を入力できます。 カリキュラム名は入力する必要がありますが、その他のフィールドは省略可能です。 このウィザードで入力した情報は、カリキュラム情報ページと、登録者が「マイトレーニング」リンクからアクセスするページに表示されます。
「カスタム URL」ボックスには、ユーザーがカリキュラムにアクセスするためにクリックする URL の最初の部分が表示されます。 ボックスを空白のままにして、Adobe Connect によってシステム URL が生成されるようにするか、またはボックスにカスタム URL を入力できます。 例えば、カリキュラムを表す語句を入力できます。
注意:
ここで指定する開始日と終了日は、カリキュラムの各アイテムに対して指定した開始日と終了日よりも優先されます。 例えば、既に経過した日付を終了日に指定して会議を追加した場合でも、カリキュラムの終了日に将来の日付を指定すると、カリキュラムの終了日が会議の終了日と見なされます。

新規カリキュラムウィザードでカリキュラムの情報を入力して「次へ」をクリックすると、カリキュラムにアイテムを追加するためのページが表示されます。 アイテムをカリキュラムに追加するときは、実際にはアイテムへのリンクを追加します。アイテムを Adobe Connect 内部の新しい場所にコピーするわけではありません。
カリキュラムには、既存コースのほか、コンテンツライブラリのコンテンツ、会議ライブラリの会議、仮想教室を追加できます。 カリキュラムに追加されたコンテンツは、自動的にコースに変換されるので、正確に追跡することができます。 新しいコースは、自動的に作成されたカリキュラムのリソースフォルダーに追加されます。 このフォルダーはカリキュラムと同じ場所に配置され、カリキュラムと同じ名前になりますが、名前の最後に「リソース」が付きます。

注意:
複数のアイテムをフォルダーごとにグループ化する場合は、新規カリキュラムウィザードでアイテムを追加するのではなく、 ウィザードを終了してカリキュラムのカリキュラム情報ページを開きます。「アイテムを追加」をクリックし、「新規フォルダー」をクリックしてフォルダー名を入力します。「保存」をクリックしてから新しいフォルダーを選択し(ルートフォルダーまたは別のフォルダーも選択できます)、「アイテムを追加」をクリックしてアイテムをフォルダーに追加します。 新しいアイテムは常にルートレベルに作成され、「移動」ボタンをクリックしてアイテムを整理できます。 フォルダーを他のフォルダーに入れ子にすることはできません。
注意:
フォルダー内でアイテムを移動することはできますが、フォルダー間での移動はできません。
修了したユーザー
カリキュラムにアクセスし、すべての必須アイテムを修了したユーザー数。 これには、現在登録されているかどうかにかかわらず、今までにこのカリキュラムに登録されたことがあるすべてのユーザーが含まれます。
進行中のユーザー
カリキュラムに既にアクセスしたものの、必須アイテムをまだすべて修了していないユーザーの数。 これには、現在登録されているかどうかにかかわらず、今までにこのカリキュラムに登録されたことがあるすべてのユーザーが含まれます。
注意:
カリキュラムのステータスの数には次のユーザーの数は含まれていません。カリキュラムに登録されているものの、まだカリキュラムにアクセスしていないユーザーおよび過去にこのカリキュラムに登録された後 Adobe Connect から削除されたユーザー。
カリキュラムが学習者に利用可能になった後は、コースやコンテンツの追加および削除をできるだけ最小限に抑えてください。
カリキュラムに登録された学習者と連絡を取り合ってください。 コンテンツやコースが追加または削除されたときには学習者に通知し、ステータスを更新するためにカリキュラムにログインするよう学習者に依頼してください。
既存のコースのカリキュラムへの追加とカリキュラム用のコースの作成は区別されます。 既に存在しているコースをカリキュラムに追加した場合、そのコースは、個別のカリキュラムのリソースフォルダーに追加されません。 コースとして初めて自動的に作成されたアイテムのみがカリキュラムのリソースフォルダーに自動的に追加されます。 ただし、アイテムをリソースフォルダーに移動またはコピーすることはできます。
コースをカリキュラムに追加すると、コンテンツライブラリのコースへのリンクが追加されます。 これにより、学習者は、コースをカリキュラムの外部で受講した場合でもコースの単位を取得することができます。 コースの受講単位を取得するには、学習者が少なくとも 1 回カリキュラムにログインする必要があります (カリキュラム学習者は常にカリキュラム内からアイテムを起動することをお勧めします)。
必須アイテムをカリキュラムから削除した場合、その他のすべての必須アイテムを既に修了した学習者のステータスは、「修了」に変更されます。
カリキュラムの変更(例えば、必須アイテムの追加や削除など)を行った後は、カリキュラムに再度ログインして各自のステータスと得点を更新するよう学習者に指示してください。
場合によっては、ある学習者がコースを受講した後で、その学習者が登録されているカリキュラムにそのコースが追加される可能性があります。 その学習者にコース終了の単位を取得させるためには、カリキュラムにログインするよう学習者に指示してください。 カリキュラムにおけるその学習者のステータスが自動的に更新されます。
注意:
カリキュラムのアイテムの追加または削除は、学習者の記録に影響する場合があります。 学習者を登録した後にカリキュラムを変更しないことをお勧めします。 アイテムを追加または削除した場合は、カリキュラムの変更を学習者に連絡し、カリキュラムにログインして学習者のステータスを更新するよう学習者に依頼してください。
カリキュラムを作成した後で、フォルダー内のアイテムをグループ化してアイテムを整理することができます。 例えば、Beginner Topics フォルダーのアイテムをグループ化し、Intermediate Topics フォルダーで別のアイテムセットをグループ化することができます。 新規フォルダーは常にルートフォルダーに追加されます。 フォルダーを他のフォルダーに入れ子にすることはできません。
注意:
カリキュラム内に既に存在するアイテムをフォルダーに移動するのではなく、カリキュラムのフォルダーにアイテムを追加します。
カリキュラムの作成後、必要に応じてコンテンツを追加できます。カリキュラムに追加されたコンテンツは、自動的にコースに変換されるので、正確に追跡することができます。新しいコースは、自動的に作成されたカリキュラムのリソースフォルダーに追加されます。以降、カリキュラムに追加するコンテンツもすべて自動的に変換され、リソースフォルダーに置かれます。このフォルダーはカリキュラムと同じ場所に配置され、カリキュラムと同じ名前になりますが、名前の最後に「リソース」が付きます (作成済みのコースをカリキュラムに追加した場合、それらのコースはリソースフォルダーには置かれません)。
「コースを追加」をクリックします。
注意:コースに対して作成した招待状、登録内容、アラームは、カリキュラムに別のコースを追加した場合、引き継がれません。カリキュラムの通知オプションはカリキュラム内のすべてのコースに適用されます。カリキュラム内のコースの個別の通知を設定することはできません (ただし、コースがカリキュラム外にある場合は、コースの招待状、登録、およびアラームの設定はすべてそのコースに対して有効です)。
「仮想教室を追加」をクリックします。
「会議を追加」をクリックします。
注意:
ユーザーが各自の Outlook 予定表に会議を追加できるようにする、Outlook 予定表イベントを送信するには、会議をカリキュラムに追加するときではなく、会議アラームを送信するときに「iCal」オプションを選択します。
カリキュラムの内容は Adobe Connect のアイテムに限定されません。外部のトレーニングを含めることができます。例えば、登録者が出席しなければならない教室での講義を追加できます。 講義はライブイベントなので、講義を表す外部イベントを作成できます。 ステータスの上書き機能を使用して、出席した登録者を「修了」としてマークすることができます。
注意:
ユーザーの外部トレーニングのステータスが変化した場合、ユーザーの修了ステータスを手動で更新してください。
注意:
外部コンテンツをカリキュラム内のコースとして使用する場合、最高得点の設定が重要になることがあります。 格付けのないコンテンツの場合や、部分的な得点しか送信しないコンテンツの場合は、ここで最高得点を定義します。 例えば、Adobe Captivate のコンテンツでは、獲得した点数と満点で送信されるのではなく獲得点数のみ(例えば 8/10 ではなく 8 )が送信されます。 コースの作成に使用されるコンテンツに総得点(8/10 など)が含まれている場合は、コンテンツ内部で定義されている最高得点が適用され、ここで設定した得点はすべて無視されます。
アイテムの順序の変更やアイテムの削除など、カリキュラムの情報を編集することができます。カリキュラム全体を削除することもできます。
注意:カリキュラムのアイテムの追加または削除は、学習者の記録に影響する場合があります。学習者を登録した後にカリキュラムを変更しないことをお勧めします。 アイテムを追加または削除した場合は、カリキュラムの変更を学習者に連絡し、カリキュラムにログインして学習者のステータスを更新するよう学習者に依頼してください。
通知機能を使用して、電子メールメッセージを登録者に送信することができます。 一般的に、メッセージには登録者に対してカリキュラムが利用可能であることの通知とそのカリキュラムの詳細、そしてカリキュラムへのリンクを記載します。 登録者全員にメッセージを送信することも、特定の登録者(例えばカリキュラム未修了者)だけに送信することもできます。
アラーム機能も通知機能と同様に、電子メールメッセージを登録者に送信することができます。 通知とアラームの主な違いとして、アラームページでは指定した間隔でメッセージを送信できます。 登録者全員にメッセージを送信することも、特定の登録者だけに送信することもできます。
注意:コンプライアンス基準に従う必要のあるユーザーのために、年 1 回のアラームを設定できます。詳しくは、「承諾と制御の設定の使用」を参照してください。
カリキュラムがトレーニングライブラリから削除されます。
登録者はカリキュラムにアクセスできなくなります。
削除されたカリキュラムのレポートは利用できなくなります (レポート情報を保持しながらカリキュラムにアクセスすることを防ぐには、カリキュラムを削除せずにカリキュラムの終了日を設定してください)。
カリキュラムのアラームが送信されなくなり、遅延していたカリキュラム通知は送信されません。
カリキュラムの削除操作を実行すると、完全に削除されます。 いったん削除した後、カリキュラムを復元することはできません。
カリキュラムの作成後、前提条件の割り当て、テストの割り当て、修了条件の編集など、数多くの変更を加えることができます。 学習パスの作成には、テストまたは前提条件のいずれかを使用することをお勧めします。 両方を使用することもできますが、学習者が経験する可能性があるすべてのワークフローをテストすると、時間がかかり複雑になる場合があります。
前提条件を割り当てることで、学習者が特定の順序を守ってアイテムにアクセスするようにします。フォルダーを前提条件として設定することはできません。また、Adobe Connect は外部のアイテムを自動的に追跡できないため、外部のトレーニングアイテムを 「必須」に設定しないでください。
注意:
冗長な前提条件を作成することは避けてください。学習者を混乱させ、Adobe Connect サーバーのパフォーマンスの問題を生じさせる可能性があります。
登録者が関連するテストアイテムに合格していた場合にアイテムを取得する必要がないようにカリキュラムを設定できます。 フォルダーを、テストアイテムとして設定したり、選択アイテムとしてリンクしたりすることはできません。他のすべての学習目標のテストまたは選択アイテムとしては、フォルダーではなく、常に特定のコースまたは会議を使用してください。
テストを作成する際には、次のヒントを参考にすることができます。
「オプション」、「ブロック」および「非表示」オプションは慎重に選択します。 作成者が選択したテストのオプションによって、学習者のパスと学習経験が大きく変わる可能性があります。
カリキュラムの最初のアイテムにテストを割り当てることはできません。
連鎖したテストを使用しないようにします。 例えば、アイテム 1 をアイテム 2 のテストとして設定し、アイテム 2 をアイテム 3 のテストとして設定するとテストの連鎖になります。
アイテムを必須に指定すると、登録者がそのアイテムを修了しない限り、カリキュラムを修了できなくなります。 デフォルトではすべてのアイテムが必須ですが、他のアイテムの設定を変更せずに、個々のアイテムを「オプション」または「必須」に設定することができます。
注意:
登録者の追加後、カリキュラムが利用可能になったことが登録者に通知されます。
注意:
CSV または TXT ファイル内に重複するエントリがあっても、最初のインスタンスで正しくインポートされます。 重複するインスタンスは無視され、インポートの後で報告されます。